悲喜こもごも

読むと得も損もあり!

2020-12-01から1ヶ月間の記事一覧

給付金は課税・非課税?(概要)新型コロナ関連給付金の税務上の取り扱い

【基本的な考え方】 個人に給付金が支給された場合,原則,所得税や住民税の課税対象となります。しかしながら,所得税法や給付金の根拠となる法律により非課税となる場合があります。新型コロナの給付金は,新型コロナ税特法(略称)を根拠とするもので,非…

民法改正 法定利率(3)傷害保険の保険金にも影響?

結論:ライプニッツ係数が引き上げられ,保険金額が増加 ライプニッツ係数による逸失利益の計算 例)40歳で年収700万円の男性 労働能力喪失期間の始期:死亡時 後遺障害の症状固定時 終期:原則,67歳 【後遺障害】*労働能力喪失率92% 基礎収入額…

民法改正 法定利率(2)損害賠償額の増加?

貸金の法定利息については,即,理解できそう。 それ以外では,実質的にどんな影響があるのでしょう? 損害賠償額 例)交通事故の損害賠償額算定は,以下のとおりです。 慰謝料等+逸失利益+弁護士費用+遅延損害金 【改正前】 上記のとおり,逸失利益も請…

民法改正 法定利率(1)引下げと変動制

【改正前】 年5%の固定性 【改正後】*令和2年4月1日より ①年3%の変動制(3年ごとに見直しができる) *変動制の基準割合は過去60か月の平均値で,現在のそれは,年0.7%。 現在の経済状況,制度の仕組み等から,短期間に法定利率が大きく変動する可…

税金の「控除」の意味と仕組み(2)税額控除とまとめ

【税額控除】 税金そのものを減らすことです。負担を減らす効果が大きい制度で,前回(1)の☆(4)で算出した所得税額から直接差し引くことができます。ただし、税額控除は対象となる場合が限られているため、誰でも簡単に利用できるものとは言えません。 …

税金の「控除」の意味と仕組み(1)所得控除

「控除」の意味 税金における「控除」とは、一定金額を差し引くという意味があります。 控除は個々の事情などを考慮して、税負担を軽する役割を果たしています。控除には「一定金額を差し引く」という意味であり、「現金で返ってくる」わけではありません。 …

年金支給は繰り上げか繰り下げか(2) 「繰り下げ」に注意!

増額率が同じですので, ①70歳に繰り下げた場合,65歳受給開始に累計受給額が同じになるのは約15年後 ②75歳に 同 ,70歳 同 約17年後 *受給額,税金,社会保障給付の自己負担割合等の関係から「約」としました。生保等から詳細な比較が出ていま…

年金支給は繰り上げか繰り下げか(1) 「繰り下げ」はこんなに増える!

高齢夫婦無職世帯の毎月の支出額 約27万円 同 収入額 約23万7千円(うち年金約21万7千円) *総務省家計調査2019年より 以上により,その差は貯蓄を取り崩すしかありません。 そこで,年金額を増やすための年金「繰り下げ」の制度を選択するか否かで…