悲喜こもごも

読むと得も損もあり!

残される家族のために,財産の片付け!(その1)

 高齢者が亡くなった場合,残された家族はその整理に多くの労力と費用を要することになります。さらに,認知症等を発症していれば,その度合いは深刻さを増すことになります。

健康なうちに,実践すべき片付け(1)

1 銀行口座

 休眠預金等活用法(2018年月施行)により,最終移動日が2009年1月1日以降,最後の移動日から10年経過している口座は,休眠とみなされることになりました。残高1万円以上であれば,金融機関登録の住所に通知が郵送され,連絡が取れなければ休眠口座として,預金保険機構に移管となります。ただし,休眠口座になった後でもお金が消滅するわけではなく,手続をすれば引出し可能です。

2 クレジットカード

 クレジットカードには年会費が必要な場合が多い。また,紛失・盗難の恐れもあります。当人さえ存在を忘れてしまったカードは,家族も解約の使用がありません。

 必要かつ最低限のカードを残して,その他は解約しましょう。ただし,すべてのカードを解約すべきではありません。現金決済は不便で,現金の紛失も起こり得ます。

1・2枚のカードにしましょう。

 

3 重要書類

 エンディングノート等を利用して,通帳,権利書,保険証券,有価証券等の記録をしましょう。1冊にまとめておくと,災害等の場合にも大いに役立ちます。

 4 借金

 多額の借金をそのままにして亡くなった場合,相続人のところに債権者が現れる。一人ならまだしも,次々に現れる場合も。相続人は「相続放棄」「限定承認」ができます。

 しかしながら,相続人になったことを知ってから3か月以内という期限があります。3か月経過してから債権者が出現する場合も。

 場合によっては,(認知症になる前の)生前に自己破産の必要もありそうです。

 

最後までお読み頂き,有り難うございました<(_ _)>