住所が異なるから,手続が必要!
4・5日でハガキでなく,封書が届きました。中には,ハガキと一枚の「お知らせ」が入っていて,なんと「お届け頂いた住所が異なっています」という内容でした。そして,ハガキの住所は,妻の扶養家族となって両親の介護をした実家の住所になっていました。
住所変更の手続をお近くの年金事務所でして下さいとのことでしたので,すぐに,手続をしました。
なんと妻が掛け金を!
ところで,Aさんの老齢基礎年金の掛け金は支払われていたのでしょうか?
ねんきんネットにIDを入力すると,退職から60歳までの10年,120か月分がちゃんと支払われていたことが判明しました。
誰が支払っていたのでしょうか?
年金事務所に確認すると,妻でした。妻(2号)の扶養家族(3号)になった時点,例えば,扶養家族として妻の組合員証が使える(勿論,遠隔地も)時点から妻が払うことになったのです。
Aさんは,老齢基礎年金の額が増えることに喜びながらも,また,妻に頭が上がらない理由が増えたことに落胆するのでした。
Aさんの増加額はいくら?
*平成31・令和元年の場合
780,100円×300月/480月=487,562.5
780,100円×420月/480月=682,582.5
1年の増加額 ¥634,025
ひと月の増加額 ¥52,835.416・・・
この額をどのように考えるかは人それぞれでしょう。
Aさんにとっては,「無いに等しい」のでした。なぜなら,Aさんのお金の管理はすべて妻がしているからです。
【アドバイス】
1 終の棲家が決まったら,年金事務所に住所の確認をした方がいいと思います。特 に,退職時と現在の住所が異なる場合には。大切なお知らせが届かない事態を招かないためにも。
2 退職後,国民健康保険に加入した場合については不明ですので,年金事務所にご確認下さい。なお,法定免除を除き,免除や猶予は追納が認められる場合(期間が10年以内であれば)があります。そして,追納ができた場合には,社会保険料控除により,所得税や住民税が軽減されます。
【年金受給者にとって】
現在66歳?以上の方にとっては,利息のいい積立預金みたいな!
現在66歳?未満~58歳くらい?の方にとっては,あまり利息のつかない積立預金みたいな!
上記未満の年齢の方にとっては,利息のない積立預金みたいな?
☝ 年金制度が崩壊しなければ……,受給額を減らせば大丈夫!
日本の年金制度は,ご存知のように,右肩上がりを前提にした制度です。
現在,抜本的な制度改革の必要性に迫られています。
【今後の予測】
65歳定年制が実施されて,支給年齢は70歳に。
60歳からの給与については,お得意の補助金で上乗せか?
補助金の制度は今もあるのですが,企業が申請することになっています。実績は?
お読み頂き,ありがとうございました_(._.)_