悲喜こもごも

読むと得も損もあり!

こんな時,どうする?(3) 婚約破棄とストーカー認定

経緯

 A子さんには,遠距離恋愛中のBさんがいます。当人同士は,婚約中のつもり。
どちらも友人には「婚約者」と紹介していました。
 いよいよA子さんは,Bさんの実家に行って,ご挨拶をすることになりました。Bさんが住むO市に向かう航空機のチケットの手配を終えて,着ていく衣服や持ち物の準備をしていた出発1週間前の夜,Bさんからいつものメールが……。
「自分自身の都合で,延ばしてほしい。できれば,婚約もなかったことに……。こちらに来なくていい,来ないで下さい。」
 A子さんは,愕然!延期ならまだしも,なかったことにとは。
 A子さんは,理由を問うメールと「会って話がしたい」メールを何度も。
 しかし,Bさんからは,「会いたくない,来ないで」メールが何度も。
 そして,憤懣やるかたなく,Bさんに攻撃的なメールを送信した。

A子さん,ストーカーになる!

 怖くなってしまったBさんは,遠距離恋愛中のA子さんの「会いたい連記のメール」と,Bさん自身の「会いたくない,来ないでメール」,さらに,A子さんからの「攻撃メール」を使って,最寄りの警察署で,A子さんを「ストーカー」に認定する手続を申請し,A子さんは「ストーカー」にされてしまった。

 A子さんは,近くの警察書に呼び出され,Bさんに会うことはもちろん,メールや電話などの行為が禁止されてしまった。

A子さんは,婚約破棄による損害賠償等の請求が可能か?

 A子さんは,「婚約」は婚姻類似の契約云々というのを何かで見たことがあった。
 搭乗予定していた航空機のチケット代金なども払ってもらいたい。

「ストーカー認定」されたA子さんのその後?

 精神的にまいってしまい,眠れず,うつ病を発症して仕事も病休。
 それについても,損害賠償を請求したいと考えている。

 

次回につづく

読んでいただき,有り難うございました。