悲喜こもごも

読むと得も損もあり!

永代供養にも期限あり(前払いの料金に含まれる範囲の確認が必要)!

 子供のいないある夫婦から聞いた話です。

 お墓について,夫は散骨でいい,妻はお墓に入りたいと思っていました。妻がそれを望むのは,甥や姪が何年間かはお墓参りをしてくれるだろうという理由からでした。

 そこで,夫の知人がお墓の引越しをした先のお寺さんで,「永代供養」の話を聴いてみることにした。

 「永代供養」は,お寺さんが一定期間(そのお寺さんでは20年間),お墓(遺骨)の管理・供養をします。その料金を前払いすることになります(そのようなお墓のことを「単独墓」という)。その期間が終わると,「合葬墓」に入ることになります。そのお寺さんの場合には「永代供養」の料金に,「単独墓」の墓じまい及び「合葬墓」に移転するまでの料金が含まれるとのことでした。したがって,「永代供養」の料金はかなり高額でした。

 その夫婦は,お墓の件についての結論は,まだ出ていないようです。 

 既に「永代供養」の契約を締結しようとお考えの方,あるいは既に締結して「単独墓」をお持ちの方は,前払いに含まれる料金がどこまでなのかを確認する必要があります。もし墓じまい等の料金が含まれていない場合には,忘れたころに相続人にその費用請求が届くことでしょう。そして,相続人が,被相続人の財産を既に相続しているとすれば相続放棄はできず,費用を負担しなければなりません。

 

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